コミック・キャンペーン




最近は自炊に関する書籍やスキャーナー、それに断裁用の大型カッターが出て、誰もが手軽に書籍の電子書籍化が可能になりました。
しかし、自炊の場合、表紙と中身の「のど」付近がカッターにより切断されてしまい、絵や文字の一部が欠損してしまいます。
確かに「読めれば良い」と言うのであればそれで良いのでしょうが、コミックの場合、2ページに渡って描かれた絵やページの境目ぎりぎり
まで描かれたページが多々あります。自炊の場合、それらの犠牲の上に成り立っています。



               自炊の場合、こんな作業は不可能です!



一方、市販されているコミックの多くが近年電子書籍化されてネット上で販売されています。
しかし専用ソフトがなければ読めなかったり、場合によっては専用ハードに限定されているものもあります。
また絶版だったコミックも徐々に電子書籍化されて販売されてきましたが、はたしてそれは初版が出た当時の内容をそっくり
電子書籍化されているのでしょうか?
諸般の事情により、言葉刈りが施されていたり、あるいは著者の都合で書き換えられた部分があるかもしれません。
はたまた無料ダウンロードサイトにアップされた自炊処理データかもしれません。

そしてこれらの電子書籍化の最大の欠点は、画像がJPEG形式になっている事です。
ご存じかとは思いますが、JPEG形式というのは不可逆圧縮と呼ばれる、元の画像に戻せない圧縮方式で、画像の色並びを
崩して均一化する事で高い圧縮率になります。
しかしそれは目の錯覚を利用して「この程度では違いを判別できない」という表示をしているので、画像処理ソフトを使って加工すると、
うまく行かない場合があります。さらに再びJPEG形式で保存しようとすると、より汚く保存されてしまいます。

コミックをコミデジすれば、それらは全て解消されます。
まず書籍は断裁せずに、製本糊を取り除いて1ページ毎に分解
されるので、ページの境目まで残ります。
上の絵のように2ぺーじに渡って描かれた絵も結合して1枚の絵に
する事も可能です。(結合部分は絵がズレたり足りない等、元々の
印刷上の問題は除きます)
この絵のように運良く1枚の紙に2ページ分に渡って絵が印刷されて
いた場合は切り離さずに取り込む事が可能です。
そして電子データ化されたデータは全てBMP形式なので、利用は
ユーザー次第です。
またBMP形式は取り込んだ状態のままのデータなので、加工してさらに
JPEG形式で保存しても画像の損傷は一次的です。


但しコミデジは全て手作業になります。
コミック1冊を解体するのに20分程度かかります。
解体したページをスキャナーで読み込ませる時も1枚1枚原稿台に乗せますので、標準依頼で1時間程度かかります。
更に再製本には30分程度かかります。
料金は1時間の作業で800円を基準にしていますから以下のようにコミック1冊の値段よりお高くなります。


         


確かに自炊代行業社に依頼すればこの値段の10分の1程度で済みます。
でも単に読むだけならその方がいいかも知れませんが、本として手元に残りませんし、データがPDF化されていると利用するのが
難しい状態です。

当店は解体だけでも請け負います!
もしたった1箇所だけ2ページに渡る絵が描かれていた場合、それだけの為にコミデジするのはいかがなものかとお考えなら、解体
だけを依頼して、後はご自分でスキャーナー取り込みされてはいかがでしょうか?

コミック15冊分ごとに作業代小合計の5%割り引く「箱割り」サービスを利用して是非、コミックは
自炊等せずにコミデジしましょう!